Childcare
子育てと畳
Childcare
子育てと畳
実は、畳は子育てをするには最適な効果があります。
畳にはフローリングと比べて、クッション性や防音効果があることや、ホコリが舞いにくく、天然の空気清浄効果もあったりと、知っている方には重宝されていますが、当店では上記以外の【感触】【香り】【習慣・文化】の三点についても注目し、子育てのご家庭にオススメしています。
毎日、触れるものだから、
やさしくて、安心できるものを
畳の感触
子どもの手足の発達に役立つ
子どもの手足の感覚は、細かな感触を敏感に感じ取るため、まっ平らなフローリングに暮らす家の子どもは、ハイハイや歩行の際に手足が十分に広がらず地面をつかむ力が弱い傾向があるようです。
小さいころにハイハイしたり、歩いたりする感覚は、その後の脳の成長にも影響を及ぼすとされています。その点からも適度に柔らかく、繊細な感触や嗅覚のある畳が子どもの成長によいとされています。
子どもの身体の発達について「株式会社ままごや」の山野井さんにお話しいただきました。
尚、子どもの発達とともにかわる畳の効能につきましては、当店で無料にて配布しております「畳とこども。」に紹介されております。ご自由にお持ちください。
畳の香り
学習の際の集中力の向上に効果的
畳の香りに含まれるバニリン(バニラエッセンスの香り)の成分は子どもの潜在意識に働きかけて集中力を上げる効果が実証されています。
北九州市立大学の研究結果によると、数学の計算を椅子に座ってやった場合と畳に座ってやった場合の正答率の結果に差がでております。
実験場所:英進館 新校舎
【中学一年生の結果】
一般教室(問題数を入れ替えて行う) 129問中 回答 88.5(正解率)
たたみ教室(問題数を入れ替えて行う) 145.7問中 回答 90.4(正解率)
回答率が12.4%の伸びがあり、正解率はほぼ同じの為、畳の部屋で学習する方が集中力や持続効果があるという結果に。つづいて小学5年生も同様の条件で試験を行ったところ、たたみ教室が24.3%も伸びを見せ、尚且つ、正解率も上がりました。
参考ページ「駿河屋のブログ」
畳の習慣・文化
国際化だからこその日本文化
Tatami Mat Restoration
海外で多くの場所で和室が取り入れられ、重宝されている代表例として、教育機関や日本庭園に使用されていることなどがあります。
当店でも店主がTATAMI-TOのメンバーの一人として現地へ出向き、2017年にイリノイ州のジャパンハウスで畳の張替え、2019年には同じくイリノイ州のアンダーソンジャパニーズガーデンで手作業にて和室の畳替えなどを行っています。これらの場所で現地の方々が茶道を学ばれたり、日本文化を知るためのイベントが定期的に催されております。
これらの場所に限らず実は世界中に日本文かは珍重され、床に座る生活が見直されています。
イリノイ大学 日本館 2017年1月施工
アンダーソンジャパニーズガーデン イリノイ州 2019年5月施工
当店では、今の時代、国際化だからこそ、日本文化を体感で知っていることが大事だと考えます。その思いから、教育環境に畳を寄贈する『畳寄贈プロジェクト』を2018年より中島タタミ店で開始しました。
2019年には、屋久島町立中央中学校の先生方と相談の元、寄贈枚数や設置スペースを決定し、中学校へ35枚の畳を寄贈させていただきました。この畳スペースで、音楽の時間に箏を演奏したり雨の日の集会に利用されています。
(畳寄贈プロジェクトは教育機関の希望により随時受け付けております。)
もう数十年も昔から世界中で起こっていることの一つに、国際化の名のもとに見られる文化の均一化の傾向です。
店主自身が学生時代に英文学部に学び、海外への滞在しながら働き、学ぶ経験を通して、自身で痛感したのは、店主自身を含め多くの日本人が日本文化のことを口でしか説明できないという現実でした。
「百聞は一見に如かず」というように、国際化を実現するにはまず日本人が身体感覚として日本文化を知っているということが前提であると考えます。自然とすっと背筋が伸びた凛とした正座姿、そしてそこから生まれる様々な古来の知恵や伝統文化。海外の人々は日本人のそういう姿や歴史的背景を羨望のまなざしで見ています。
「だからといって、うちはフローリングなのに畳にすることはできない。」とお考えのお客様には薄い置き畳を製作する事も可能です。お客様のお好みの広さに、畳の厚みは1.5cmからお作りできます。そして、使うときだけ置くタイプのコンパクトな商品としてお使いいただける畳が当店のT1/4です。また、当店の茶室「不二庵」にて定期的に行われる月一茶は、店主が自ら手作りの和菓子と抹茶にてお茶を楽しむ会(経験不問)です。小さな茶室でお茶を一服いかがでしょうか。どうぞお気軽にお問合わせください。