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【裏技】5年目で畳の「裏返し」がお得な理由

畳のお手入れについて


【裏ワザ】3~5年目で畳の「裏返し」が

コスパのいい理由

 

 

意外と知られていない畳の「裏返し」

 

畳の「裏返し」というと

「それって畳を床からバールか何かではずして

ひっくり返して裏面にしたらいいんでしょ?」

 

 

「畳は張替えないで長く使うほど

コストがかからないから安くつくでしょ?」

 

という風に思われている方も、多くいらっしゃいます。

 

 

畳を新しくしてから3年~5年で畳を張り替えることのメリットを

知らずに損をされている方がたくさんいらっしゃいます

畳の裏返しをしないとコスト面だけでも2倍から4倍の違いとなります

 

お得な畳の裏返しができる条件と、そのメリットについてお知らせします。

 

 

 たたみ畳の裏返しってどうやるの?

 

畳の表面の生地を裏返す+α

畳の裏返しでは畳そのものを裏返すわけではなく

畳の表面の生地である畳表(たたみおもて)を裏返します

そして畳のヘリを新品に取り換えることで

日焼けしていない畳の裏面の緑色がまぶしい程の新品同様の畳になります。

 

例えばこちらが以前当店にて国産畳表により

施工後5年が経過したお部屋

裏返し施工前↓

 

 

そしてこちらが裏返し施工後の写真↓

 

 

どうでしょうか

まるでお部屋が新しくなったかのように明るくなりました

 

手間のかけ具合が畳職人により大きく異なるため

+αの作業(スキマの修復や段差修正)

はまったく行われない場合があります

 

*当店の場合はそれに追加して、畳床とござの隙間のチリやほこりを落とし

畳表を除菌して、さらに畳本体の凹みやスキマを手縫い作業で修正して仕上げます

 

 

 ほかの方法とは何が違うの?

 

表面のみ新しくする表替え(おもてがえ)

畳の表面を新しく張り替える方法として他には表替え(おもてがえ)があります

これは畳表(表面の生地)が破れてしまったりササケてしまったときに

新しい生地に取り換える施工です。

 

 

裏返しができないほど損傷してしまった場合

ひどいシミをつけてしまった場合におススメです

古くなった畳表を取り外し新しい畳表を畳に取り付けるため

裏返しよりよりも代金が高くなります

 

 

土台ごとすべて新しくする新調(しんちょう)

他に畳の土台事新しく取り換えるのが新調です

これは30年以上経過した畳や、使い込まれて歩き心地が柔らかくなったり

した場合に場合におススメします。

お部屋の計測をして全てを新しく作り直すため、張替え+土台の料金(+5500円~)

が必要となります

 

 

畳の裏返しができる条件

 

 

国産畳であること

 

国産畳の良さは、しなやかさと丈夫さにあります。

これは外国産のイグサよりも

刈り取り時期が遅くじっくり育つため

 

イグサの中の芯がしっかりと

つまっているからと言われています

 

一方、価格の安さ重視で促成栽培される外国産のイグサは

早期の刈り取が行われる為(ぐんぐん伸びるものの)

イグサの内部が十分に固くなっておらず

 

大量生産のため、過度に加熱乾燥を必要とします

 

そのために初めから傷みやすく耐久性が弱い傾向にあります。

場合によっては外国産の畳でも裏返しができることはありますが、、、

稀です

 

当店において、外国産の素材で裏返しができたのは

これまでの統計では、約5パーセント未満の確率です

 

作る生産者と生地の厚みが大事(国産なら何でもOKではない!)

 

しかしながら、国産の畳表なら何でもよいというわけではありません

イグサは結局のところ農作物を使った織物です

どう育てられて、どう織り上げられたか

育てられる水田のコンディションや栽培方法によっても

そして、その農家さんが織りあげる技術や素材の選別具合によっても

国産品の中でもピンからキリまであるというのが現状です

 

だからこそ畳は値段表から選ぶのではなく

素材の実物に触って、しっかりと畳屋のアドバイスを聞くことが大事になります。

 

 

安い外国産の畳、化学繊維の畳が裏返しに向かない理由

なぜ外国産の畳が「裏返し」に向かないのかというと

それは実は、価格によって

いぐさの選別が異なり

それに合わせた耐久性の経糸(たていと)が使われることに起因します。

この経糸、実はとても重要なんです。

畳のイグサを織りあげる糸は主に二種類あります

1 綿の糸(安価な畳使用)

2 麻の糸(長期使用仕様)

1の綿の糸は

畳を安く作るために使われているといっても過言ではありません

洋服を織るのと同じ素材である綿の糸は

数年たつと徐々に伸びてしまい

ござが弛(たる)む現象が起きます

 

これによっていぐさ同士が少しの衝撃で

多く摩擦を起こし摩耗が早くなるといわれます。

 

2の麻の糸は、昔から使われてきた

綿よりも丈夫な素材です

この麻糸を使った畳こそが

綿の糸よりも弛みがほとんどないため、傷みにくく

先々裏返しをするためには最適なものといえます。 

丈夫な麻糸を使うことで

たくさんのイグサを1枚の畳に

多くのイグサを織り込むことが可能となり

一本一本のイグサにかかる衝撃が軽減される

という物理的な理屈です。

そして往々にして、コストもかかる麻の糸を使った畳には

質の良いイグサが使われます

 

 

質の良いイグサは、強さに加えて色が均一なため

畳が日に焼けて色が変わってもなお

畳の色が古ぼけた品祖な色に見えないという特徴があります。

逆に、綿の糸を使った畳には、麻の糸を経糸にしておる畳程に良いイグサは使われません。

つまり

安いけどすぐに張り替えなければならなくなる綿の糸を使った畳か

初期コストは少し高いけど

麻糸で織られた畳を長く使うかの二択となるわけです

 

最後に、化学繊維を利用した畳の場合は、基本的に綿の糸を使用したものしかありません。

これは、化学繊維の場合は上質なイグサほどに頑丈ではないため

密に織り込むことに向いていないという特徴があります。

 

安すぎに注意

 

畳の裏返しが異常に安いチラシが新聞に入っていたり

裏返しの値段を聞くと

1帖分が新聞の購読料1か月分以下でできるなんていう場合があります

 

しかしながらご注意ください

 

安い価格はうれしいのですが

上で説明した畳替えはお客様のニーズに合っているかどうかを考えてください。

 

 

畳の大きさは一帖約90cm×180cm×5.5cm(関東の場合85×170cm×5.5cmほど)

これを運ぶだけでも、引っ越業者的な技術を必要とします。

 

 

それが畳替えになると作業代や運賃・設置費を含めて5000円を切る値段

 

 

新聞の購読代金やお引っ越しの最安値を下回ってしまうような価格では

畳の運搬から丁寧な施工、搬入、納品まで十分な作業時間は確保できません

 

残念ながら、これでは手抜きしてなんぼの世界になるわけです

ですから、できる限り信頼できるお店にお願いすることをお勧めします。

 

 

よく耳にするのは

本当に畳の生地を裏返してつけただけで

畳の凹みやスキマが修正されず

せっかく張り替えたのに何だかみすぼらしい仕上がりだったというお話や

 

 

他のリフォーム工事を同時に受け付けた場合のみに適用される価格だったり

特定の枚数以上の場合の価格である場合もあります

 

 

ちなみに当店ではお得意様以外に畳の裏返しのおススメは行っておりません

当店では以前に当店で比較的丈夫な素材を使った畳の張替え

あるいは新規購入をしていただいたお客様に限り

畳の裏返し時期をお知らせするご連絡をさせていただいております

 

 

まずは張替えをした店に頼むこと

 

そういうわけで、まず第一に裏返しは張替えをした店に頼むこと

前回張替えをした店がさなかでない場合は

信頼できそうな畳店にお見積りに来てもらうことをお勧めします

 

 

へりなし畳は裏返しができない

 

ココ注意したいのはヘリなし畳は裏返しができない

というポイントです。

ただ、同じ素材をヘリ付きにして「裏返し」る施工をすることは可能です。

へりなし畳の空間が気に入られてる場合は必然的に維持コストが

ヘリつき畳よりも高めにかかることは是非ともお知りおきください。

 

 

畳の裏返しのまとめ

・自宅の畳はできるだけ丈夫で美しい国産品を選ぶ

・丈夫さや衛生面、とランニングコスト面で3~5年以内に「裏返し」をする

・次の4.5年ほどで畳表を新しく張り替えることを検討する(長くとも7年以内に表替えがおすすめです)

 

裏返しの価格は店舗によって異なりますので

是非お問い合わせください。

ちなみに当店では、前回国産畳で張替えをしていただいたお客様に向けて

定期的な張替えのお知らせをお送りしております。

裏返しにベストなタイミングを見過ごさないためにもどうぞご利用ください。

 

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